笑いと健康

先日、横浜商工会議所主催の講演会がありまして、パシフィコ横浜に出かけて行きました。講演会は、横浜商工会議所が主催する会員の集い(第1部講演会、第2部交流会)で、今年は三遊亭円楽師匠が「笑いと健康 ユーモア コミュニケション」というテーマでお話されました。

円楽師匠は、ご存知のとおり「笑点」に長年出演していて、テレビや独演会など数多く出演し活躍されている落語家です。私自身、この数か月忙しく、休みもあまり取れない状態でしたが、落語に興味もあり、久々にリラックスした時間を、その軽妙な語り口とお笑いで、楽しく過ごさせていただきました。

師匠の講演の中では、今の時代、皆、「個(弧)」を持つようになってきた。それはいいことかもしれないが、「昔は家庭が一つ、同じ時間が流れていた。昔はみんな一緒の時間。今は家族でもそれぞれ別の時間が流れている」という話が印象的でした。昔の団らんとは家族が一緒にいることでありましたが、今は家の中で、別々の時間を過ごしている。なるほど、昔の人に比べてストレスも多くなり、家族の中でも言いたいことが言えない状態が、今の世の中であると言われたことが納得です。

闘わなければならないことは、闘うこと、しかし闘うことの必要がないストレスからは、逃げることも大切である。いい意味で、「あきらめる」という選択も必要で、イライラしない自分をもつことが大事で、それには心にプラスの感情のスイッチを持つこと。笑顔で人とつながることができれば、老いを遅らせることができる。それが、「笑いが健康にいい」と言われる所以だということでした。そういえば、松竹芸能で落語を身近に感じてもらえるよう、「笑育(わらいく)」と言う、お笑いを通じてコミュニケーションを向上してもらおうといった講座が、オンライン上で開講されたことがありました。笑いのエッセンスがコミュニケーションや健康に役立つということですね。

私も人前で話をすることが多いので、講演会での師匠の話し方、間の取り方はとても勉強になりました。言葉の抑揚がうまくユーモアとつながって、笑いを誘っているその話し方は、やはりプロ。さすがでした。夕暮れの横浜で、落語独自の人物のやり取りの口調を思い出しながら、帰りは、“みなとみらい”の夜景を見ながら、中華街で家族へのお土産を買って帰路に就いた一日でした。

戸谷一彦(平成26年9月15日)

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