今年も各地で、講演、研修、相談、コンサルティング等、充実した1年でした。

講演や研修で最も多かったテーマは、“ハラスメントをはじめとする労務問題”、“社員の人材育成（辞めずに働き続ける社員の育て方）”についての内容でした。企業や業界団体も、組織の活性化、人材の育成に悩みを抱えているところも多く、単なる手段や方法だけではなく、組織の目指す方向性や目的を考えて共有する考え方に共感をいただきました。

今年は「働き方改革元年」ということで、法整備や企業での様々な取り組みがなされましたが、策定された制度と働く側との距離感や制度が職場にマッチしないなど、多くの問題が浮き彫りになった1年でもあったように感じます。

私自身日々の仕事に追われ、忙しい1年ではありましたが、企業の担当者が「私の書いたパワハラの書籍を社員に回覧して、社員で共有しています。」「少しずつ社内の雰囲気が変わってきました。」等といった話を聞くと、それだけで嬉しく、私自身が元気をもらえた感じでした。

ハラスメントや労務、人材の問題は各々企業によって異なります。しかしながら、どのような職場にしたいのか、といった目的や思いがないと、目指す組織に近づくことは難しいと思います。

来年も忙しい1年となりそうですが、健康に留意し、人との出会い、感謝の思いを忘れずに、組織や人事労務の問題に少しでも役に立てるよう、頑張っていきたいと思います。